
理系・研究職の派遣で求人数が最も多いのは、研究職に特化したWDBです。バイオ・化学の求人だけで4,349件あり、2位以下の会社と比べて5倍以上の差があります(2026年10月時点)。
ただ、WDBは就業する全員に適性試験を行うため、研究職の経験が浅い人は紹介まで進めないことがあります。未経験から始めたい人は、未経験可の求人があるスタッフサービスやチャレッジを併用すると、仕事が決まるまでの期間を短くできます。
機械・電気の技術職も含めて探す人は、エンジニアガイドが候補になります。
理系・研究職の派遣会社おすすめランキング
派遣会社登録ナビ編集部が、研究系の求人数を土台に、口コミ・目的別の対応力・就業実現力を加えて順位を決めました。
| 順位 | 派遣会社 | 研究系の求人数 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 1位 | WDB | 4,349件(バイオ・化学) | 化学・バイオの実験経験を活かしたい人 |
| 2位 | エンジニアガイド | 837件(化学分析・研究開発・特許)/全体31,041件 | 化学に加えて機械・電気の技術職も比べたい人 |
| 3位 | スタッフサービスグループ | 567件(化学分析) | 未経験可の分析・品質管理から始めたい人 |
| 4位 | チャレッジ | 194件(研究開発・バイオ)、235件(化学メーカー) | 大学・研究機関のバイオ実験を希望する人 |
| 5位 | メイテックキャスト | 全体1,147件 | 設計・試験評価の経験を活かしたい人 |
出典:WDB公式サイト、エンジニアガイド、スタッフサービス「化学分析の派遣求人」、パーソルテンプスタッフ「研究開発のお仕事」、メイテックキャスト
求人数は各社の公式サイトで職種を絞って検索した件数です。会社によって職種の分け方が違うため、件数は目安として見てください。
1位:WDB|バイオ・化学の研究職求人が最も多い
WDBは、理学系の研究職に特化した派遣会社です。公式サイトの求人6,154件のうち、バイオ・化学分野が4,349件を占めます。理学系研究職派遣で働く人の3人に1人がWDBグループから就業しているとしており、製薬・化学・食品メーカーや大学、公的研究機関の求人が中心です。
向いている人
- 大学や前職で化学・バイオの実験、分析、品質管理の経験がある人
- 製薬・化学・食品メーカーや大学、公的研究機関で働きたい人
- 就業前の研修や定期面談など、サポートが手厚いほうが安心できる人
向いていない人
- 研究職が未経験で、すぐに仕事を決めたい人
- 本登録・適性試験・社内選考と、就業までのステップが多いのが負担になる人
WDBから就業する人は全員、選考を兼ねた適性試験(約2時間)を受けます。経験が求人に合っている人には自分に合う職場を紹介されやすい仕組みですが、口コミでは「スキル不足として何件も紹介されなかった」という声も複数の口コミサイトで見られます。(出典:Yahoo!知恵袋(2024年12月24日投稿)、Indeed(2024年6月12日投稿)/編集部要約)。
研究職の経験が浅い人は、ほかの派遣会社と並行して登録しておくと安心です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主な職種 | バイオ・化学の研究職、工学系技術職、理系事務 |
| 事業所 | 80拠点 |
| 働き方 | 登録型派遣、正社員型派遣、紹介予定派遣、職業紹介 |
| 研修 | 無料のキャリアアップ研修(理化学系・事務職系・工学系) |
評判や適性試験の内容は「WDB株式会社はやばい?評判・口コミから見えた向いている人と適性試験の注意点」で詳しく解説しています。
2位:エンジニアガイド|化学と機械・電気の技術職をまとめて比べられる
エンジニアガイドは、スタッフサービスグループで技術者の派遣を行うスタッフサービス・エンジニアリングの求人サイトです。求人は全体で31,041件あり、そのうち化学分析・研究開発・特許の求人が837件あります。
向いている人
- 化学系の研究・分析に加えて、機械・電気・ITの技術職も比べたい人
- 自動車・電機・素材など、メーカーの技術職で働きたい人
- スタッフサービスグループの大手の安心感を重視する人
向いていない人
- バイオ(細胞・遺伝子・微生物)の研究職を中心に探したい人
化学系の求人は、品質管理、試験・評価、分析、実験補助などが中心です。研究職だけでなく生産技術や設計まで同じサイトで探せるので、専攻が化学でも機械や電気でも、技術職の選択肢をまとめて比べられます。
運営会社の評判は「スタッフサービス・エンジニアリングの評判・口コミ」で確認できます。
3位:スタッフサービス|未経験可の化学分析・品質管理から始められる
スタッフサービスは、求人数が業界最大級の総合派遣会社です。化学分析の派遣求人は567件あり、医薬品の理化学試験や品質管理、樹脂・塗料・化粧品の分析、電池の評価試験などを扱っています。未経験OKの求人も含まれています。
向いている人
- 研究職が未経験、またはブランクがあり、分析や品質管理から始めたい人
- 研究系の仕事と事務・製造の仕事を、同じ派遣会社でまとめて探したい人
- 登録から就業までの速さを重視する人
向いていない人
- 大学や研究機関での基礎研究を中心に探したい人
総合派遣会社なので、研究職専門の会社に比べると高度な研究の求人は多くありません。一方で、登録から就業までが速く、案件が途切れないという声が複数の口コミサイトで共通しています。研究職の経験がない人が、まず分析や品質管理の実務経験を積むための候補になります。
4位:チャレッジ|大学・研究機関のバイオ実験の求人がある
チャレッジ(Chall-edge)は、パーソルテンプスタッフの研究開発事業本部が運営する、研究職専門のサービスです。研究開発・バイオの求人が194件、化学メーカーの求人が235件あり、ほかに臨床開発・安全性(PV)の求人も扱っています。
向いている人
- 大学や研究機関で、細胞培養や遺伝子実験などのバイオ実験をしたい人
- 未経験から研究補助に挑戦したい人
- 時短勤務で研究の仕事をしたい人
向いていない人
- 機械・電気の技術職を中心に探したい人
就業先は大学・研究機関・メーカーが中心で、未経験から挑戦できる求人もあるとしています。経験の段階に合わせた研修も用意されています。公式サイトでは、時給2,000円以上の求人や時短勤務の研究開発の求人を条件で絞り込めます。
特徴や口コミは「チャレッジがおすすめな人はどんな人?特徴・評判・口コミまとめ」で詳しく紹介しています。
5位:メイテックキャスト|設計・試験評価の技術職を探す人向け
メイテックキャストは、技術者派遣のメイテックグループの派遣会社です。求人は全体で1,147件あり、CAD・設計補助、機械・電気設計、試験・評価・品質保証などの技術職を中心に扱っています。
向いている人
- CADや設計、試験・評価の経験を活かしたい人
- 関東・東海・関西・甲信越で働きたい人
- シニア層も含め、経験を活かして長く働きたい人
向いていない人
- バイオ・化学の研究職を中心に探したい人
- 関東・東海・関西・甲信越以外で探したい人
勤務地は関東・東海・関西・甲信越が中心です。派遣の募集はすべて有期雇用で、紹介予定派遣や職業紹介も扱っています。
正社員として研究現場で働きたいなら
研究職の派遣には、派遣会社の正社員として雇用されたうえで研究現場に配属される「正社員型派遣(無期雇用派遣)」もあります。派遣先との契約が終わっても派遣会社との雇用が続き、給与が支払われるのが特徴です。
バイオ・化学の研究職で正社員型派遣を行っている会社には、WDB株式会社 エウレカ社、テクノプロ・R&D社、ワールドインテック R&D事業部などがあります。
テクノプロ・R&D社にはバイオ・化学分野の研究者が1,700名超在籍し、ワールドインテック R&D事業部は約350社の企業・大学・研究機関と契約しています。いずれも正社員の採用として選考があり、登録型派遣とは応募の流れが違います。
無期雇用派遣の仕組みは「無期雇用派遣とは?有期雇用や正社員との違い」で解説しています。
研究職の派遣ではどんな仕事をする?
研究職の派遣の仕事は、大きく分けて研究補助・分析・品質管理の3つです。
| 仕事 | 主な内容 | 経験の目安 |
|---|---|---|
| 研究補助・実験 | 試薬調製、細胞培養、遺伝子実験、データ整理 | 学生時代の実験経験があると有利 |
| 分析 | HPLC・GCなどの機器分析、成分分析、受託分析 | 機器の操作経験があると有利 |
| 品質管理・品質保証 | 製品の試験・検査、記録の作成・確認 | 未経験可の求人もある |
就業先は、製薬・化学・食品メーカーの研究所や工場、大学の研究室、公的研究機関などです。研究所や工場は郊外や研究学園都市に多く、都市部の事務職に比べると勤務地が限られます。WDBの求人でも、茨城県つくば市だけで153件と、特定の地域に集まる傾向があります。
理系派遣に向いている人・向いていない人
理系の派遣が向いているのは、専門分野の実験や分析を続けたい人です。向いていないのは、研究テーマを自分で決めたり、管理職を目指したりしたい人です。
向いている人
- 化学・バイオ・機械・電気など、専攻を活かして働きたい人
- 研究や分析の実務経験を積みたい、または続けたい人
- 大手メーカーや大学、研究機関で働く経験を積みたい人
- 残業の少なさや勤務地など、働き方の条件を重視したい人
向いていない人
- 研究テーマを自分で企画したい人
- 管理職やマネジメントを目指したい人
- 研究以外の仕事も幅広く経験したい人
派遣の研究職は、派遣先の社員が立てた計画に沿って実験や分析を行うのが基本です。自分で研究を進めたい人は、正社員型派遣や正社員の研究職のほうが合います。
研究職の派遣会社を選ぶときのポイント
確認しておきたいのは3点です。
1つ目は、自分の専攻の求人が多い会社を選ぶことです。バイオ・化学ならWDBやチャレッジ、化学と機械・電気をまとめて探すならエンジニアガイドというように、得意な分野が会社によって違います。
2つ目は、経験の深さに合わせて会社を組み合わせることです。研究職専門の会社は経験者向けの求人が多く、選考も細かく見られます。経験が浅い人は、未経験可の求人がある総合派遣会社も一緒に登録しておくと、仕事が決まらない期間を短くできます。
3つ目は、通える範囲に求人があるかを確認することです。研究職の求人は地域による差が大きいため、登録前に各社の公式サイトで、住んでいる地域の求人を検索しておくと見込みが立てやすくなります。
当サイトが派遣経験者1,005人に行った調査では、就業後に「担当者の対応・相性」を重要だったと答えた人は24.4%と、就業前の15.7%から上がっていました(出典:派遣会社登録ナビ「派遣社員1,005人調査」)。研究職でも、2社に登録して担当者の対応を比べると、自分に合う会社を選びやすくなります。
よくある質問
理系派遣で迷ったときは
研究職の経験があり、バイオ・化学の求人から選びたい人はWDB、化学と機械・電気の技術職をまとめて比べたい人はエンジニアガイド、未経験から分析や品質管理を始めたい人はスタッフサービスが候補になります。
研究職にこだわらず、事務や製造も含めて派遣会社を選びたい人は、編集部が求人数・口コミ・目的別の対応力・就業実現力の4つの基準で比べた総合ランキングを参考にしてください。

