
WDB株式会社は、バイオ・化学を中心とした理学系の研究職に特化した派遣会社です。公式サイトに掲載されている求人は2026年10月11日時点で6,154件、そのうちバイオ・化学分野が4,349件あり、研究職の派遣を探す人には有力な候補になります(出典:WDB公式サイト)。
一方で「WDBはやばい」と検索されるのは、登録しても仕事を紹介されない、適性試験で落ちたという声が一定数あるためです。
WDBは就業する全員に選考を兼ねた適性試験を行っており、経験や希望条件によっては紹介を受けられない場合があると公式に明記しています。研究職の経験を活かしたい人には合いますが、未経験やブランクが長い人は他社との併用を前提に登録するのが現実的です。
WDBが向いている人・向いていない人
WDBが向いているのは、化学・バイオの実験や分析の経験があり、研究職の求人数が多い会社から選びたい人です。向いていないのは、研究職の経験がなく早く仕事を決めたい人や、選考や研修の手間をかけたくない人です。
向いている人
- 大学や前職で化学・バイオの実験、分析、品質管理の経験がある人
- 製薬・化学・食品メーカーや大学、公的研究機関で働きたい人
- 就業前の研修や月1回の面談など、サポートが手厚いほうが安心できる人
- 派遣だけでなく、正社員型派遣(無期雇用)や紹介予定派遣も比べたい人
向いていない人
- 研究職が未経験で、すぐに仕事を決めたい人
- 本登録・適性試験・社内選考と、就業までのステップが多いのが負担になる人
- 事務職を中心に探したい人(事務の求人もありますが、件数は大手総合派遣のほうが多い)
- 担当者とのやり取りを最小限にしたい人
WDB株式会社はどんな会社?
WDB株式会社は、WDBホールディングスのグループで理学系研究職の人材派遣と職業紹介を行う会社です。公式サイトでは、理学系研究職派遣で働く人の3人に1人がWDBグループから就業しているとしています(出典:WDB公式サイト「選ばれる理由」)。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 社名 | WDB株式会社 |
| 本社 | 東京都千代田区丸の内1-4-1 丸の内永楽ビルディング23F(2026年8月3日移転) |
| 許可番号 | 労働者派遣事業 派13-305001/有料職業紹介事業 13-ユ-305209 |
| 事業所 | 80拠点 |
| 求人数 | 6,154件(うちバイオ・化学4,349件、事務903件、工学397件) |
| 主な職種 | バイオ・化学の研究職、工学系技術職、メディカル系の理系事務、一般事務 |
| 働き方 | 登録型派遣、正社員型派遣、紹介予定派遣、職業紹介(正社員・契約社員) |
出典:WDB公式サイト、WDB「選ばれる理由」、WDB「本社およびブランチ移転・名称変更のお知らせ」、厚生労働省 和歌山労働局 掲載資料
取引実績について、公式サイトでは医薬品・化学・食品業界の売上上位企業、国立研究開発法人、理系学部のある国公立大学のそれぞれ約88%と取引があるとしています。
WDBとWDBエウレカ社の違い
WDBエウレカ社は、WDB株式会社の中で正社員型派遣(常用型派遣)を担う部門です。もとは「WDBエウレカ株式会社」という別会社でしたが、現在は「WDB株式会社 エウレカ社」として運営されています(出典:WDB株式会社 エウレカ社 公式サイト)。
違いは雇用のされ方です。WDBの登録型派遣は、派遣先で働く期間だけWDBと雇用契約を結びます。
エウレカ社の正社員型派遣は、WDBの正社員として雇用されたうえで派遣先に配属されるため、派遣契約が終わってもWDBとの雇用が続き、給与が支払われます。エウレカ社は新卒採用とキャリア採用を行っており、選考は面接から始まります。
「WDBはやばい」と言われる理由
「やばい」と言われる理由は、口コミを見ると大きく3つに分かれます。会社の仕組みそのものが原因のものと、担当者や派遣先によって差が出るものがあります。
1つ目は、登録しても仕事を紹介されないケースです。WDBは本登録の面談と適性試験で、希望の仕事に合うかを判断します。公式サイトにも、採用基準や経歴によっては仕事を紹介できない場合があると書かれています(出典:WDB「就業までの流れ」)。応募すればすぐに職場見学へ進む総合派遣に慣れている人ほど、落差を大きく感じやすいです。
2つ目は、時給の評価が割れていることです。同じ派遣先で他社の派遣社員より時給が低かったという声がある一方、時給は高めという声もあります。WDBは2024年に掲載求人の時給を平均で約100円引き上げたとしていますが、対象外になる場合もあります(出典:WDB「時給アップの取組み」)。
3つ目は、担当者の対応です。月1回の面談で何でも相談できたという声がある一方で、説明が少なかった、対応が高圧的だったという声も見られます。担当者や支店によって評価が分かれる点は、ほかの大手派遣会社と同じです。
適性試験(旧:適性保証試験)に落ちることはある?
落ちることはあります。WDBの適性試験は、WDBから就業する全員が受ける選考を兼ねた試験で、結果や経歴、希望条件によっては仕事を紹介できない場合があると公式に書かれています(出典:WDB「適性試験とは」)。
適性試験の内容と流れ
試験は本登録の後に予約し、全国の拠点で受けます。当日の所要時間は約2時間で、事前に自宅でビジネスマナーなどのWebテスト(約1時間)に答えておく必要があります。
| 内容 | 時間 |
|---|---|
| 事前テスト(自宅・Web) | 約1時間 |
| オリエンテーション | 約5分 |
| 実技・筆記テスト | 約90分 |
| 経験・能力の確認(講師との個別面談) | 約25分 |
出典:WDB「適性試験とは」
試験は無料ですが、来社時の交通費は自己負担です。服装はオフィスカジュアルでよいとされています(出典:WDB「よくある質問」)。
受けた人の声では、粉末を規定量ぴったり量り取る、メスシリンダーの目盛りを正しく読む、ドラフト内での作業の仕方、毒物・劇物の表示の見分け方、化学式などが出たとされています(出典:Yahoo!知恵袋(2024年11月25日の回答)/編集部要約)。
落ちないために準備しておくこと
実技は、研究室で日常的に行う基本操作がそのまま見られます。実験から離れている期間が長い人は、天びんでの秤量、ピペットやメスシリンダーの扱い、濃度計算を復習してから受けると安心です。
個別面談では、実務や学生時代の実験経験を具体的に聞かれます。扱った機器(HPLC、GC、PCRなど)、試料の種類、担当した工程を事前に書き出しておくと、適性を正しく評価してもらいやすくなります。
研究職が未経験の場合は、WDBの無料のキャリアアップ研修を受けてから仕事を探す方法もあります(出典:WDB「独自の研修制度」)。ただ、研修を受けても紹介が保証されるわけではないため、総合派遣会社にも並行して登録しておくと、仕事が決まらない期間を短くできます。
WDBの良い評判・口コミ
良い評判で多いのは、研修と就業中のフォローについてです。研究職の経験が浅い人ほど、研修の手厚さを評価しています。
文系・未経験でも研修を受けて研究職に就けた
派遣スタッフの声:もともと文系で理系の経験がなかったが、研修がしっかりしていたので理系の仕事に就けた。研修は厳しめで、軽い気持ちで受けると驚くかもしれない。毎月の面談では相談しやすく、安心につながった。
出典:派遣のしおり(2025年5月20日投稿)/編集部要約
研修は無料で受けられ、理化学系・事務職系・工学系の3種類があります。就業中も3カ月に1度のサポート研修と、年に1度の就業継続研修があります。研修が多いのは負担にもなりますが、未経験から研究職を目指す人には大きな支えになります。
月1回の面談で派遣先の悩みを相談できる
派遣スタッフの声:業務外の仕事を頼まれないよう派遣先と調整してくれた。長く働いている職場では、更新後に時給が上がるよう交渉してくれた。
出典:派遣のしおり(2025年5月16日投稿)/編集部要約
派遣スタッフの声:定期訪問や面談のほかにも、メールや電話で都度相談でき、仕事の割り振りに問題があったときもすぐに相談できた。
出典:派遣のしおり(2025年5月3日投稿)/編集部要約
WDBでは就業中に担当者が定期面談を行い、就業初日と1週間後にも状況を確認しています(出典:WDB「安心の就業フォロー」)。
当サイトが派遣経験者1,005人に行った調査でも、就業後に「担当者の対応・相性」を重要だったと答えた人は24.4%で、就業前の15.7%から上がっていました(出典:派遣会社登録ナビ「派遣社員1,005人調査」)。面談の機会が多いことは、働き始めてからの安心につながります。
自分の技術に合う職場を紹介してもらえた
派遣スタッフの声:正社員型派遣で働いている。自分の技術や能力に合った就業先を紹介してもらえ、独自の研修制度もよかった。就業後もキャリアアドバイザーのサポートがある。
出典:Indeed(2021年9月1日投稿)/編集部要約
経験が求人の内容と合っている人にとっては、適性試験があることで、自分に合う職場に配属されやすい仕組みになっています。
WDBの悪い評判・口コミ
悪い評判で多いのは、仕事を紹介されない、時給が他社より低い、担当者の対応に差があるという3点です。
スキル不足として何件も紹介されなかった
派遣スタッフの声:登録したが、スキル不足で紹介できないという結果が10件以上続いた。理由は教えてもらえず、別の大手派遣会社から応募したらすぐ就業が決まった。
出典:Yahoo!知恵袋(2024年12月24日投稿)/編集部要約
派遣スタッフの声:ブランク10年の50代で、半年で20件ほど応募したが一度も企業との面談に進めなかった。その後、パートでバイオ系の検査補助の仕事に就けた。
出典:Indeed(2024年6月12日投稿)/編集部要約
同じ不満は複数の口コミサイトで、時期を変えて見られます。WDBの選考は、求人の条件と経験が合っているかをはっきり見るため、経験が浅い人やブランクが長い人ほど、紹介まで進めないことが多くなります。登録前に、自分の経験で応募できる求人がどれくらいあるかを公式サイトで確認しておくと、見込みが立てやすくなります。
同じ職場の他社派遣より時給が低かった
派遣スタッフの声:同じ派遣先にいたほかの派遣会社のスタッフより、時給が100〜200円ほど低かった。
出典:Indeed(2022年2月27日投稿)/編集部要約
派遣スタッフの声:他社でも募集している仕事の時給が、他社より若干低いことが少なくなかった。
出典:派遣のしおり(2025年5月9日投稿)/編集部要約
一方で、時給は高めだったという声もあり、評価は分かれています。同じ求人を複数の派遣会社が扱っていることは研究職でもあるため、気になる求人は他社の条件と比べてから応募してください。
担当者の説明が少なく、対応が合わなかった
派遣スタッフの声:初めてで何もわからないのに説明が少なく、担当者の態度も高圧的に感じた。初めて利用する人は注意したほうがいい。
出典:Indeed(2024年3月13日投稿)/編集部要約
担当者が合わないと感じたときは、本社直通のサポートダイヤルに相談できます。担当者に言いにくい問題や、相談しても解決しない問題を受け付ける窓口です(出典:WDB「福利厚生」)。
契約を更新しなかったら自己都合退職にされた
派遣スタッフの声:3カ月更新の有期雇用で、更新しないと伝えて契約満了で辞めたが、自己都合退職の扱いになっていた。
出典:派遣のしおり(2025年10月7日投稿)/編集部要約
退職の理由がどう扱われるかは、失業保険の受け取り方に関わります。更新しない意思を伝える前に、離職票にどう書かれるのかを担当者に確認しておくと、あとで困りません。失業保険の受給条件や手続きは「派遣社員の失業保険の解説」で確認できます。
WDBの特徴まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 得意な職種 | バイオ・化学の研究職(求人の約7割) |
| 就業までの流れ | Web登録 → 本登録(オンライン面談約45分) → 適性試験(約2時間) → 応募・社内選考 → 職場見学 → 就業 |
| 研修 | 無料のキャリアアップ研修(理化学系・事務職系・工学系)、就業中は3カ月に1度のサポート研修と年1回の就業継続研修 |
| 就業中のフォロー | 定期面談、就業初日と1週間後の確認、転居支援 |
| 福利厚生 | 社会保険、有給休暇、通勤費全額支給、定期健康診断、産休・育休・介護休業、GLTD保険(保険料はWDBが全額負担) |
| 相談窓口 | サポートダイヤル(本社直通)、ハラスメント対策室、メンタルヘルス電話相談 |
出典:WDB「就業までの流れ」、WDB「独自の研修制度」、WDB「安心の就業フォロー」、WDB「福利厚生」
GLTD保険は、病気やけがで31日以上働けなくなったときに、復職するまで収入の一部を補償する制度です。保険料はWDBが全額負担し、退職後も最長25カ月間補償を受けられます。
制度の内容や対象条件は変わる場合があるため、登録前に公式サイトで最新の情報を確認してください。
WDBに登録する前に確認しておきたいこと
登録前にやっておくと、本登録や適性試験がスムーズに進みます。
- 公式サイトの求人検索で、自分の経験で応募できる求人が住んでいる地域にどれくらいあるか
- 適性試験を受ける拠点までの距離と交通費(交通費は自己負担)
- 扱ったことのある機器・試料・工程を書き出しておく
- 登録型派遣と正社員型派遣のどちらで働きたいか
- 研究職の経験が浅い場合は、総合派遣会社にも並行して登録するか
本登録はZoomでのオンライン面談で、所要時間は約45分です。オンラインが難しい場合は、最寄りの拠点で受けることもできます(出典:WDB「就業までの流れ」)。
よくある質問
研究職の派遣でWDBと併用したい派遣会社
研究職の求人は、同じ派遣先の仕事を複数の派遣会社が扱っていることがあります。WDBだけに絞らず、もう1社登録しておくと、時給や条件を比べられます。
技術系の求人を幅広く探したいなら、スタッフサービスグループで技術者の派遣を行う「スタッフサービス・エンジニアリングの評判・口コミ」も候補になります。研究職に強い派遣会社を比べたい人は、「理系派遣に強い派遣会社おすすめランキング」で、WDBを含む各社の違いを確認できます。
研究職にこだわらず、事務や製造も含めて派遣会社を選びたい人は、編集部が求人数・口コミ・目的別の対応力・就業実現力の4つの基準で比べた総合ランキングを参考にしてください。

